コンテンツの消費

白昼夢、或いは全部勘違い

コンテンツの消費

ふつうのにっき

いつも論評気取りの考察気取りばかり書いているので、たまには日常を記録しようと思った。

万年筆のこと
少し前から万年筆を使っている。
プレピーから初めて、プレジール。
ラズベリーブラックというインクがとても気に入っている。
満足しているのでそれ以上の価格帯に進む気は今のところない。
が、年末に帰省した際、放って置かれていたモンブランを父から譲り受けた。
厳密にいうと「使わないっしょ、くれよ」と強いって持ち帰った。
メンテナンスは谷町五丁目にある小野万年筆にお願いした。
オーバーホールに何日もかかったと言われた。どれだけ放っておいていたんだ、父。
小野万年筆の技術的な素晴らしさは私が話すまでもないというか、正直私にはわからないので、印象に残ったことを。
一つは、「メーカーだったらすぐ部品を交換しますけどね、時間をかければ現存部品で修理できるんですよ。新しいものがいいとは限らないですからね。」と言われたこと。
万年筆にそういう憧れを持っていた私はメロメロだ。
もう一つは、私に敬語で話してくださったこと。
お客様なら当然、ではなく。
ある程度年の離れた男性(と十把一絡げにするのもどうかと思うが)から、「何もわからない女」として扱われることは、珍しくない。
職場で主担当の私には敬語でなく、議事録取りに連れてきた後輩の男性には敬語であった取引先のことは、今も心に引っかかっている。
私にも丁寧に、ただ1人の人間として接してもらったということが、私はひどく嬉しかった。
モンブランで書いた字はいつもよりきれいなので、手紙をたくさん書きたいと思う。

映画のこと
「午前十時の映画祭」に2回足を運んだ。
往年の名画を、1週間ずつ、まさかの1100円で上映する企画だ。
ちなみに学生料金は500円(多分)なので少しでも興味があれば大変にお勧めだ。
戦場のメリークリスマス」と「バグダッド・カフェ」を鑑賞した。
「今更観たことないと言いづらい映画リスト」に入っている。このリストが私の自意識の塊だ。
ディスクでも配信でもすぐに観れる作品だろうが、映画館で観ることができたのがとても嬉しかった。
「こんな人たちが観に来るんだなあ」と周囲を眺めるのも楽しい。
かつてデートにでも観にきたのかもしれない初老の夫婦とかね。
どちらも、人と人、とか、愛、とか、そういうものについて考えた。

泉鏡花のこと
「今更読んだことがないと言いづらい作家リスト」に燦然と輝く泉鏡花をチマチマ読んでいる。
きっかけは金沢(大森靖子さんのツアーで行った)で「泉鏡花記念館」に行ったことだ。
愛用品から覗く人柄に惹かれたこと、彼が向かい干支として大切にしていたという卯が私の干支であったこと、往年に書かれたラブレターの下書きにときめいたこと、理由は色々。
ようやっと短編集を読み終わったので、引き続きチマチマ読んでいく。
ちなみに私は遠藤周作が好きだが、「わかりやすくてはっきり美しくて主張があるものが好きなんだね」と言われた時には恋をしそうになった。そう、それだ。

Amazonレビューのこと
大森靖子さんの作品や関連書籍を中心に、Amazonレビューを書いている。
https://www.amazon.co.jp/gp/profile/amzn1.account.AHRA2TWG3VNVSJHHN2JGDIOAU7HA?ie=UTF8&ref_=pe_1162082_181361352_cm_rv_eml_rv0_pf
既存作を聞き返すきっかけにもなるし、アルバムだけでなくシングルを俯瞰して聞き返す試みにもなるのでとても楽しい。
他人のレビューも薄目で読んでいる。
twitterを見たりファンの人と話したりしていると、「イェーイ最高!」みたいな感想しか目に入らないことが多いが、Amazonレビューはそういう場所ではないようで、双方向のコミュニケーションがない様が目新しい。
ただ、私は私のレビューが一番好きだし、自分のレビューですら「なんか違う…」と解釈の相違でモヤモヤしながらレビューを綴っている。
「イェーイ最高!」にならない、何がどう好きなのかを明確にしたレビューを書きたい。

会って話すこと
私の印象が「気難しい」である話をしてもらった。
そういうことを伝えてくれる友人がいることは幸いだ。気を遣わせていて申し訳ないとも思っている。
クローズドであるから護れたものはあるが、得損なったものもあるのは知っている。
もう少しオープンになりたいと思いながらいつも失敗している。
そんな話をした、梅田の第2ビルに気に入りのお店が出来た。
気に入りなので店名は秘密だ。
インターネットに書かないことの方がずっと面白いし、ネットでもできる話はわざわざ会ってする必要はない。
会わないと出来ない話がしたいし、手紙にしか書けないことを書きたい。

普通の日記すら気取っているが、普段はguのスウェットを着てあっさりショコラをかじりながらおそ松さん封神演義の録画を観ている。