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2018年2月に書いた!「絶対少女」(2013年12月発売)全曲感想文

レビューを書こうと思ったが感想文になったのでブログに書く。

私の思う、「大森さん」から「超歌手」への変遷は以下の通りだ。
-----ナマモノ------
大森さん 「魔法が使えないなら死にたい」
-----冷凍保存------
大森靖子 「絶対少女」「洗脳」
-----過渡期-------
大森靖子(概念)「TOKYO BLACK HOLE」
-----神へ---------
「超歌手」大森靖子 「kitixxxgaia」

大森さんが、大森さんから概念を経て神へと進む最初の1枚という印象を持っている。
なんと伝えればいいのか考えあぐねているので、一先ず全曲感想を書き出してみることにした。
改めて、「ああ〜好きなアルバムだな〜」と思うが、大体どのアルバムを聴いてもそれぞれの理由で「ああ〜好きなアルバムだな〜」と思っている。

絶対彼女
可愛い。とにかく可愛い。
私は意図的に大森さんに対して「可愛い」という形容詞を使わないようにしているが、これは可愛い。
これは、今の大森さんには殆ど見られない「隙のある可愛さ」がパッケージされた貴重な音源だと1曲目から確信する。
どの音源にも言えることだろうが、その時にしか録れないものが残されていることを、私はファンとして喜ばしく思う。

ミッドナイト清純異性交遊
ライブでの疾走感あるサウンドや、弾き語りで大切に紡がれるサウンドも勿論好きだが、原曲として発表されたのは、この打ち込みであったことを私はいつまでも忘れない。
ピンポン球が跳ねるような音、聞き覚えのある人はいるだろうか。
そう、「魔法が使えないなら死にたい」の「新宿」と同じく、カメダタク(オワリカラ)による編曲である。
なお、彼は新⚫️zのメンバーでもある。

エンドレスダンス
このCDのレコ発ツアーでも京都などで披露された、ドラムとギターによる編成だ。
ギター1本の時よりミニマルなサウンドに聴こえるのが不思議である。
1人でギターを持った大森さんは自由だし、アカペラの大森さんはさらに自由だ。
歌い方は、J-POPのバラードのような、あどけないハイティーンの女の子がエロい歌をわからないまま歌っているような、でもそれはこちらの都合のいい妄想で、本人は全部わかっているような、そんな印象を受ける。

あまい
ライブのイメージが強く、バンドの入りはもつとこう、「サマソニ!シンガロング!\イッツオーバー/」と思っていたが、改めて聞き直したら思ったよりしっぽりしていた。
だらしない、閉塞的な、2人しかいない世界観、それでいて1人の世界があること、それがCDに閉じ込められていることが堪らない。

Over The Party
今(2018年2月)のほうが大森さんはギターが上手いが、この曲を私が初めて聴いた2013年5月よりこの音源(2013年12月)のほうがギターが上手いし、大森さんはとにかくギターが上手い。
「メアドが変だから好きじゃない」という歌詞、おそらくもうとっくに古い言葉になってしまったことだろう。
当たり前に存在するであろう、通信手段としてLINEがネイティブな世代にはわからない感覚に違いない。
ほんの数年前なのに、風化を予言したかのような言葉選びの鋭さに舌を巻くばかり。

少女3 号
私の思う「一番大森さんっぽい歌い方」はこれだったりする。
曲の時間は驚きの短さ、なのにギターソロがこの長さ、少ない言葉と裏腹に脳裏に浮かぶ光景とそこから想起される感情の複雑さ、とても複雑なバランスで成り立っていると思う。
アウトロのキーボードの音が好き。

婦rick裸にて
これまた短い曲。突然の3拍子。
本当のようで虚構の歌詞、何故か大森さんがティンパニを叩いている。
合奏、という言葉を思い出す。

早く1000円返してよ

この歌詞はなぜか、おそ松さんの文房具のプロモーションに使われていた。

誰かの不幸を願うこと それが私の幸せよ

「女の子ってなんでできてる」という、マザーグースの詩を思い出した。

PS
今も一二を争うほど大好きな曲。
先日のライブで披露されたものもとても好きだったが、この音源では、声が少し拙くて、その感じと歌詞の(またもや)だらしない世界観がぴったりで、とても好き。

hayatochiri
発売前の頃によく更新されていたブログから歌詞が作られた曲。
多重録音というより、大森さんが沢山いて合唱しているように聴こえる。
グロッケン?のような音が音楽室を思い出させる。

アンダーグラウンドは東京にしかないんだよ

ライブでの印象は挑発的だが、ここでは、切実さを持って歌われている印象を受けた。
張り詰めたような声と儚いサウンドも切実さを持っている。

W
家で1人で歌っている大森さんってこんな感じかなー、と想像する。
1人でいる部屋で聴くと、隣で大森さんが歌ってくれているような気分になる。なにそれ最高じゃん。
大森さんって意外とテレビゲームと縁が深いよな、と思ったり。

展覧会の絵
ドラムがすごくシャンシャンしている。
発売当時、「弾き語りじゃないからってとやかく言いたくはないけど…これだけは…」とこっそり言ってくれた人がいた。多分時効なので書く。
同じくドラムとともに演奏された「エンドレスダンス」に比べると、ライブでの弾き語りに勢いが近い印象を受ける。
ので、大森さんのギターはたまに打楽器のようだな、ということを思い出した。

青い部屋
完璧なので言うことはない。
このアルバムに、ピアニストとしての大森さんのという多彩な側面が収められていることも、とても好き。
あと、モチーフの一部になった映画「誰も知らない」も好き。

あれそれ
雰囲気が発売当時のライブの印象に一番近いのはこれ。
歌詞に合わせて、抑揚をつけたり台詞のようであったりと心情が演劇のように歌に込められているところは、今も変わらず聴けるもので、それも好き。

君と映画
私がバンドを褒め称える時の1番の表現は「今すぐコピーバンド組みたい」なのだけど、今すぐコピーバンド組みたい。
あとMVが可愛い。

I&YOU&I&YOU&I
大森靖子ってなんなの?アイドル?」と言われていた頃に、タンポポの弾き語りカバーを持ってくる大胆さよ。

何年経っても毎日お話聞いてほしい
30分だけ

聴くたびに思うが、30分は長いし、それを「だけ」と言う女の子は可愛いし、とんでもない歌詞だ。


色々書いたけど、いいアルバムだよ。