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白昼夢、或いは全部勘違い

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「絶対絶望絶好調」のMVと昔のはなし

私が大森さんのライブを初めて見たのが2013年3月。
メジャーデビューが発表されたのが2014年3月リキッドルーム
初めて長崎でライブをしてくれたのが2014年9月。
メジャーデビューシングルが発売されたのが2014年9月。
「ああ、大森さんってメジャーデビューしたんだな」と私がようやく実感できたのが、2014年11月。
「絶対絶望絶好調」のMVが公開された時だ。

よくある昔のはなしをする。
高校生のとき、私の全ては勉強と部活と、あと藤くんだった。
藤くんは私のMDの中で毎日歌っていた。
周りの音を遮断しないと、登下校のバスに乗ることもできなかった。
下校中はずっと「グロリアスレボリューション」を聴いていた。毎日毎日毎日毎日毎日毎日。

胸を張って誇れるもんが自分にどんだけあるのかって?
名前と誕生日とキュートな指紋くらいあれば十分だろう。

そう歌って貰わないと泣いてしまいそうだった。

生まれたことを恨むのなら ちゃんと生きてからにしろ

多分この人がいなかったら、私は生きてないだろうな、とすら今でも思う。
藤くんは私の宗教で教祖様だった。
(今は「元教祖」と呼んでいる)

何でこんな話をしているのかというと。

大森靖子「絶対絶望絶好調」MusicClip - YouTube

「絶対絶望絶好調」のMVは番場秀一さんが監督をされている。
そう、毎度おなじみ、番場監督だ。

BUMP OF CHICKEN『sailing day』 - YouTube

高校生のとき、友達が録画してくれたスペースシャワーTVのVHSが擦り切れるほど見た、番場監督のMV。
「絶対絶望絶好調」のMVを見たとき、「番場監督だ!!!!!」と思った。
「きゅるきゅる」も同じくだと知ってはいるけれど、「絶対絶望絶好調」は、私の思う「番場監督のMV」そのものだった。

大森さんのMV、番場監督だ。
私が高校生のとき、気が狂いそうに好きだった、画面の中にしかいないあの人のMVと、同じ質感の映像の中にいた。
「あー、大森さん、メジャーアーティストなんだ」と思った。

大森さんに出会ったあの日から、ずっと、大森さんに300万枚くらい売れてほしいと思っている。
田舎で泣きながら登下校していた私のMDに入るくらい、必要な人のところにどこへだって届いてほしいとずっと願っている。
番場監督の世界の中で動き回る大森さんを見たとき、「これならあの日の私に届くかもしれない」と思って、少しだけ泣いた。